意思決定支援について

医師など医療従事者から現在の症状、医療行為の選択肢、今後の予測などに適切な情報提供を行います。
 

医療・ケアを受ける本人及びそれを支える家族が他の専門職の医療・介護を含むケアチームと十分な話し合いを行えるようにします。
 

本人の意思を最優先に尊重し、家族や医療・ケアチームが納得できる意思決定となることを目標とします。
 

意思は変化し得るものであることを踏まえて、本人が自らの意思を示せるようにサポートしつつ、家族との話し合いが繰り返し行われるようにします。
 

話し合いの内容はその都度、診療録に記録し、医療・ケアチームとの情報共有を行います。
 

人生の最終段階における医療・ケアの開始、不開始、変更、中止などは、医療・ケアチームによって医学的妥当性と適切性をもとに慎重に判断します。
 

本人の意思確認ができない場合、以下の手順で本人にとってより良い方針を決定します。
①家族が本人の意思を推定できる場合は、その推定意思を尊重します。
②家族が本人の意思を推定できない場合、本人に代わる者として家族と充分に話し合います。(本人が自らの意思を伝えられない状態となる前に自らの意思を推定する者に特定の信頼できる家族など定めておくことが推奨されます。)
③家族がいない場合や家族が判断を医療・ケアチームに委ねる場合は、医療・ケアチームの中で充分に話し合い本人にとってのより良い方針をとります。
 

話し合いの中で意見がまとまらない場合や合意が得られない場合は、複数の専門家からなる話し合いの場を別途に設置し、医療・ケアチーム以外のものを加え方針などについて検討及び助言を行います。